◆セルライトを改善する〜原因とメカニズム

「セルライト」は、医学的に正確に定義されているものではありません。

皮膚がでこぼこしてる感じや、凹凸がある状態を一般的にはさしますが、その程度はさまざまです。
第三者からみて明らかにわかるものから、自分でさわってみてはじめてわかるものまであります。

肥満とはいえないような人でも、脚がむくみやすい人はセルライトがあることも……
ただ、欧米人と比べるとその量は日本人の方が少ないようです。

皮膚という1枚の薄い皮の下には、皮下組織があります。
セルライトはこの皮下組織の部分にできます。

人間の体内には、約60兆個の細胞があり、そのひとつが脂肪細胞なのですが、では脂肪細胞とはどんなものなのでしょう?
脂肪細胞とは脂肪を蓄える袋をイメージしてください。

人間は生きている間、酸素を吸って二酸化炭素を出し、食事などから摂取した栄養や水分を補給し、余った養分や余分な水分を対外に排出しています。(代謝)
血液とリンパ液は代謝で非常に重要な役割を担っています。

脂肪細胞の間には血液の流れる毛細血管とリンパ液の流れる毛細リンパ管が、まるで網の目のように広がっています。

摂取した栄養や酸素は、毛細血管を通り、それぞれの脂肪細胞に運ばれる一方で、余分な水分や大きな老廃物は、毛細リンパ管に、二酸化炭素や毛細リンパ管で回収しきれなかった水分と微細な老廃物は毛細血管へと運ばれて回収されます。

体を動かすことで糖分が使われ、血液中の血糖値が下がることが信号として、血管を通して脂肪細胞に伝わり、脂肪細胞は袋に蓄えてある脂肪をエネルギーとして血中に放出します。

逆に脂肪が余っているときは、脂肪細胞に蓄えられてしまいます。
つまり脂肪細胞は「脂肪タンク」といえるのです。

そしてこの「脂肪タンク」の働きは、脂肪細胞の周りの血管やリンパ管を通じて行われ、その働きが充分に行われている状態が正常な状態です。

脂肪細胞の表面にはレセプター(受容体)といわれるものがあり、このレセプターが「脂肪タンク」の働きをコントロールしています。

ところが脂肪細胞というのは、脂肪をエネルギーとして蓄えるため、養分の摂取量と消費量のバランスが崩れた状態(過食や運動不足など原因で)余分なエネルギーが蓄積されると、中性脂肪の塊になり肥大化します。

つまり、太ってくるということは、脂肪細胞の一つひとつが肥大化してくることを言います。

脂肪細胞に脂肪が蓄えすぎられると皮下脂肪は皮膚という頑丈な組織に包まれてい
るために、逆に周囲の血管や毛細リンパ管を圧迫してしまいます。

リンパ管はデリケートですので、ちょっと押しつぶされただけでも影響があります。
また、リンパ管は基本的に水や大きな老廃物を回収する役割を果たしているために、脂肪細胞が肥大化するとまず最初にリンパの流れがわるくなり、余分な水や大きなゴミがよどみだし、正常に回収できなくなってしまいます。

このため脂肪の吸収・排出のバランスがくずれて、脂肪細胞から脂肪がうまく排出されにくくなったりします。

さらに、血液やリンパ液の流れが障害されて脂肪細胞自体がむくんでしまいます。

やせるためには体脂肪を分解し、燃やすための酸素やホルモンが必要ですが、そういうものがうまく運ばれなくなってしまうので、代謝のわるい脂肪細胞になってしまうのです。

活発な脂肪細胞であれば、ダイエット時にスムーズに代謝が行われて脂肪を減らしていきますが、代謝の悪くなった脂肪細胞はその活動もすこぶる悪いために、脂肪もなかなか減ってくれません。

そうした脂肪細胞には、その周囲にかさぶたのようなものができて線維化します。
狭い範囲で線維組織が密集してくると、その上の皮膚が引っ張り下げられてきて、皮膚の表面はみにくい凸凹になります。

これが「セルライト」というわけなのです。

セルライトは局所的な代謝の悪化といえ、そうした部分の集まりは、全身の代謝を悪化させる原因にもなります。






>> セルライトを改善する セルライトをなくすには